夢中にさせてくれた新日本プロレス
みなさんはプロレスを見たことはありますか?
中学生~大学生の頃にかけてよく新日本プロレスを見ていました。最近は見ることがなくなってしまったのですが、好きだった選手の入場曲を耳にすると今でも胸の奥が熱くなります。あのとき感じた興奮や高揚感は、きっと一生の記憶として残り続けていくんだろうなと思います。
新日本プロレスを好きになったきっかけ
まだ中学生の時でした。当時、アントニオ猪木や長州力などは知っていましたが、プロレス自体にそこまで興味はなかったと思います。そんな折、いつだったかの昼休みに同級生にプロレス雑誌を広げられながら「G1で誰が勝つと思う?」と声をかけられました。まさかこの一言でプロレスにハマっていくとは。何事もきっかけとはこんなもんですよね。
それまでは“レスラーが黒いパンツ姿で殴り合う格闘技”というイメージだったのですが、武藤敬司がフランケンシュタイナーをしている記事を見てびっくりしました。明るい赤のパンツで、大柄な体で軽やかに宙を舞い、相手を一気に倒す。違う記事では馳浩が明るい黄色のパンツで、相手選手をぐるんぐるん回すジャイアントスイングを披露。プロレスってこんなことになってるのか、と衝撃だったのを覚えています。
それからというもの、友達と一緒に試合の予想をしたり、試合の録画を見たり、雑誌を買うようになったりしていきました。中でも闘魂烈伝というゲームは、当時ゲームも好きだったのでめちゃくちゃはまりました。1~3まで発売されていましたが、指にまめができるくらい遊びまくっていましたね。ハメ技っぽいものもあったりして、桃鉄のごとく友達と熱くなっていたのを思い出します。
実際に試合を見たのは高校生になってからで、大学で関東にきてからも何度か足を運びました。やっぱり生の観戦は別格ですね、迫力が違いました。また大学生の頃に1度だけプロレスの設営バイトをしたことがあります。試合前の仮ステージで練習する選手はピリピリとしていて、目の前で見ると大きくてかなり威圧感がありました。設営が終わって選手が入場するシーンになると、観客が通路にはみ出さないように柵を全力で抑えたりしていました。なかなか貴重な経験だったと思います。
闘魂三銃士の魅力
当時はまさに新日本プロレスの黄金期でした。ヘビー級では闘魂三銃士の武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也の3人が中心にいて、それぞれがまったく違う魅力を持っていました。
武藤敬司
プロレスを“かっこいい”と思わせてくれた、最初のレスラーでした。技のキレだけでなく、表情や間の取り方も魅力的で、リングの上で絵を描くような存在感がありました。もう一つの顔であるムタの存在も欠かせませんね。
長く活躍されていたのでいろんなプロレス技を使いますが、お気に入りの技はフランケンシュタイナー、ムーンサルトプレス、スペースローリングエルボーですね。どれも動きがあって華のある技です。
蝶野正洋
黒いコスチュームにサングラスという出で立ち。クールで渋く、ヒールという言葉が似合う”黒のカリスマ”です。また入場曲がめちゃくちゃかっこいい。近年ではガキの使いの笑ってはいけないのビンタを彷彿とさせるかもしれませんが、ヒールらしい不協和音のイントロも最高です。
お気に入りの技は代表的なSTFとケンカキックですね。特にケンカキックはフォームも豪快でめちゃくちゃかっこいいです。そこからの連携でSTFに繋ぐフィニッシュの流れも美しいですね。
橋本真也
質実剛健なファイトスタイルが似合う、まさしく闘魂溢れるレスラーです。一つ一つの技に重みがあり、真正面からぶつかっていくシンプルなスタイルには、心を打たれることも多くありました。また入場曲もめちゃくちゃテンションがあがります。イントロがついたバージョンも素晴らしいです。一番好きな入場曲です。
お気に入りの技は、重爆キック、水面蹴り、そして数々あるDDTのバリエーションの頂点にある垂直落下式DDTです。特に垂直落下式DDTは必殺技感が強く、これが決まったら勝負が決まることも多かったと思います。テレビのバラエティに出ていた時のキャラクターもとても親しみやすく、急逝してしまったのが本当に残念です。
他にもいろんなレスラーがいました。ヘビーもジュニアもよく見ていました。
- 馳浩 :裏投げからのノーザンライトスープレックスの美しさ
- 佐々木健介 :豪快なラリアットから力でねじ伏せる熱血漢
- 天山広吉 :TTD、モンゴリアンチョップの猛牛スタイル
- スコット・ノートン :超竜と呼ばれた圧倒的な肉体とパワー
- 獣神サンダー・ライガー:多彩な空中技の使い手、まさにジュニアの象徴
- エル・サムライ :万能なスタイルで職人的な巧さが光るリバースDDT
- ケンドー・カシン :飛びつき腕ひしぎ逆十字固めのかっこよさ
印象的だった試合
武藤敬司 vs 高田延彦
東京ドーム/1995年10月9日
新日本プロレス対UWFインターナショナル全面戦争!団体の垣根を越えた、プライドとプライドの激突。東京ドームに友人と一緒に現地観戦しました。長州力の圧倒的な圧殺劇も興奮しつつ、迎えた最後の大将戦。団体の威信をかけて絶対に負けられない武藤でしたが、16分にも及ぶ試合を制したのは、武藤のドラゴンスクリューからの足4の字固めでした。ムーンサルトのような派手な技は使わず、キック主体のUWFに対して足を攻めた流れるような連携技。勝利した瞬間の盛り上がりはとてつもなかったです。最高の瞬間でした。
獣神サンダー・ライガー vs グレート・ムタ
神戸ワールド記念ホール/1996年10月20日
ジュニアとヘビーを超越したドリームマッチ。いつものライガーのコスチュームではなく、白とシルバーに赤のアクセントが入った特別仕様。対するムタもシルバーのドラゴンを携えた不気味なスタイルで、二人の対比が抜群に画になりました。試合展開はムタのスタイルもあり、ラフファイトが増える中で、ムタがついにライガーのマスクに手をかけます。リングサイドからパイプ椅子を手にとってライガーに向かった瞬間、マスクの下からは別人のライガーが登場。毒霧からの咆哮で雄たけびを上げる姿は、まさしく鬼神ライガーそのものでした。あんな姿を見たことがなかったのでものすごい衝撃を受けたのを覚えています。今でも忘れられない試合です。
橋本真也 vs 小川直也
東京ドーム/1999年1月4日
こんなに悲しく、絶望してしまった試合はこれ以外にありません。絶対的だった新日本のエース橋本真也。試合内容はプロレスとは呼べるようなものではなく、セメント(真剣勝負)ともまた違った別物。ルール無用、途中からレフェリーも不在のラフファイト。橋本は試合を成立させようとしていましたが、最終的に試合はノーコンテストになってしまいました。ここから二人の遺恨が始まり、橋本の退団、ZERO1への設立へと繋がっていくわけです。最終的に橋本と小川は盟友になりましたが、それでもやっぱり、この試合は思い出す度に寂しさや怒りが混ざって思い出されます。
お気に入りの入場曲
お気に入りの入場曲を紹介します。著作権者の方に許可をもらって会場使用に編集されているチャンネルがあったので引用させていただきます。
長州力「パワー・ホール」
蝶野正洋「CRASH」
橋本真也「爆勝宣言」
こうやって振り返ってみると、いかにあの頃夢中だったのかを思い出します。多感な時期にもらった感動や興奮はずっと忘れないと思います。新日本プロレス、ありがとう。


