原点にして最高のヒーロー、スーパーマン

みなさんにとってのヒーローは誰ですか?
幼いころにテレビで見たクリストファー・リーヴが演じるスーパーマン。
強くて、優しくて、かっこよくて、まだまだ小さかった幼少期の自分にとっては、あまりにも眩しくて一気に気持ちをもっていかれました。今ではスクリーン上にいろんなヒーローがいるけれど、わたしにとってはやっぱりスーパーマンがナンバーワンヒーローです。
クリストファー・リーヴのスーパーマン
今でこそいろんな人がスーパーマンを演じていますが、わたしにとってはクリストファー・リーブが演じるスーパーマンこそ、最高のスーパーマンです。
- 礼儀正しく、紳士で、ハンサムなスーパーマン
身長193cm、体重100kgの長身でがっちりとした体格。濃い眉毛に、大きな目、高い鼻に、彫刻のような輪郭。まさに王道のヒーローらしいかっこよさ!明るい表情のスーパーマンや、眼鏡をかけたどこか自信なさげなクラークと、そのどちらもスマートに、またコミカルに演じてくれました。その演じ分けのギャップもたまりません。 - ピンチに駆けつける人助けのヒーロー
原作のアメコミは読んだことがないので比較はできませんが、彼の演じるスーパーマンはとにかく人助けを軸にしたもの。困っている人を助け、周りへの被害を配慮しながら一人でも多くの人を救おうと飛び回っています。
当然作品の中でも人類を襲う強敵とのバトルも出てきますが、やっぱり人助けをしているシーンが一番ぐっときます。人類をサポートしようという姿勢がまさにヒーローそのものです。 - ロイス・レインとのラブロマンス
マーゴット・キダーが演じるロイス・レインもまた最高のヒロインでした。礼儀正しくて紳士でハンサムなスーパーマンに、仕事熱心で芯の強いロイス・レイン。二人のかけ合いが本当に心地よくて、最高のカップルでした。二人が一緒にいるところをずっと見ていたかったなぁ。 - 力がみなぎってくるヒロイックなテーマソング
スーパーマンといえばこのテーマソング。誰もが一度は耳にしたことがあると思います。静かな前奏から始まり、徐々に盛り上がっていくヒーローらしい壮大なテーマソング。ジョン・ウィリアムズの作る音楽は心を掴んで離さないものが多いですね。
印象的なシーン
クリストファー・リーヴのスーパーマンは全4作品ですが、スーパーマン2は監督違いのバージョンが存在するので実質5作品あります。中でも一連の流れを持って撮影された「スーパーマン」と「スーパーマン2 リチャード・ドナーCUT版」の2作品は本当に完成度が高いです。
当時はVFXもまだまだ未成熟でしたが、工夫を重ねて撮影された飛行シーンの美しいこと。完成度としては残念な結果になったスーパーマン4と比べても、初期の作品の方が断然飛行シーンが美しかったことからも、初期2作品の素晴らしさが分かります。
またクリストファー・リーヴは悲劇的な落馬事故でスーパーマン役からは降板することになりましたが、その後にブランドン・ラウスによる「スーパーマン リターンズ」、ヘンリー・カヴィルによる「マン・オブ・スティール」と作品は受け継がれていきます。
どうしてもクリストファー・リーヴ版への思い入れが強いのですが、3つのシリーズにおいて印象的だったシーンを紹介したいと思います。
- クリプトンから地球に送り出すシーン(スーパーマン)
未来的なクリプトンの美しさと崩壊に近づいていく様子。限られた時間の中で、両親がカル・エル(スーパーマン)と過ごす最後のシーンが印象的です。 - 青年時代の列車を並走するシーン(スーパーマン)
まだスーパーマンになる前のクラークが見せた超人的な一面。少女時代のロイスが見ていたという繋がりも面白いですね。 - ロイス・レインを初めて救助するヘリコプターシーン(スーパーマン)
スーパーマンの初登場シーン。シャツの前を開いて回転扉で早着替え。初めて見る一般人から「ひでえ服だ」と言われつつも、ビルに向かっていくところは気持ちが昂りました。ヒーローのデビューシーン! - ロイス・レインとの夜空の旅(スーパーマン)
ロイスのインタビューを受けたスーパーマンが、そのまま彼女と一緒に夜空を飛行する旅のシーン。スーパーマンならではのデートシーンですね。とってもキュートでロマンチックでした。BGMも素敵! - ミサイル攻撃を受けて被災する各所を救助するシーン(スーパーマン)
列車の脱線、バスの落下、ダムの崩壊、地盤の立て直しなど、人を救助するシーンはスーパーマンらしさがたっぷり詰まってます。これぞヒーローですね! - クラーク、ロイス、スーパーマンのかけあい(スーパーマン)
全編通じて特別な三角関係のかけあいがたまりません。かっこいい、強いだけではないんですよね。どこかコミカルで憎めない、愛らしい場面がたくさん出てきます。そんなシーンをずっと見ていたくなります。 - 1から繋がった冒頭のシーン(スーパーマン2 リチャード・ドナーCUT版)
通常版とリチャード・ドナーCUT版ではゾッド将軍たちがファントムゾーンから脱出する流れが変わります。後者の方がスムーズに繋がっているため見比べてみるのもいいですね。通常盤でしか見れないエッフェル塔での救助シーンも素敵です。 - クラークがロイスに正体を見破られるシーン(スーパーマン2 リチャード・ドナーCUT版)
ヒーローの正体がバレるシーンではスーパーマンらしいコミカルさが詰め込まれてます。ドラマチックな展開はありません。勝ち気なロイスらしく、ガンガンクラークに詰め寄って、最後に銃をぶっ放すのは豪快すぎてちょっと笑いました。 - 力を失ったスーパーマンがゾッド将軍の侵略に気づくシーン(スーパーマン2 リチャード・ドナーCUT版)
スーパーマンとしての力を捨てることを選択して、立ち寄ったバーでは一般人にやられてしまう。そんな中、テレビで放送されているゾッド将軍の演説を見て元に戻ることを決意するシーン。テレビを見るクラークの眼差しがとても美しくて印象に残っています。※力を取り戻したあとの仕返しもくすっと楽しめます。 - ゾッド将軍たちとの対決シーン(スーパーマン2 リチャード・ドナーCUT版)
同じ力を持つ敵と戦いながらも、街が破壊されるところから人々を救出するシーン。ゾッド将軍たちのセリフにもあった「地球の人を愛していることがスーパーマンの弱点」確かにそういう場面もあるけれど、それでも人々の救助を忘れないのがスーパーマンらしいところですね。 - ゾッド将軍たちを撃退するシーン(スーパーマン2 リチャード・ドナーCUT版)
ゾッド将軍、アーサ、ノンの3人が次々と崩れ落ちていく一連のシーンも、頭を使ったスーパーマン、拳を使ったロイスと、やっぱりどこかコミカルなスーパーマンらしい展開でした。 - ピタゴラスイッチなオープニング(スーパーマン3)
よりコメディタッチとなった作品のオープニング。ピタゴラスイッチのようにいろんなシーンが繋がっていくシーンが楽しめます。 - リチャード・プライヤーが演じるガス(スーパーマン3)
本業がコメディアンらしく、全編通してとても味のあるいいキャラクターでした。ひょうひょうとしていて、お調子者だけどどこか憎めない。よりコメディ色の強くなった作品で間違いなく一番輝いていたと思います。 - クラークの同窓会(スーパーマン3)
初恋相手のサラと過ごす同窓会の準備の時間。ロイスとはまた違った空気感が流れていて、こちらのペアも素敵だなと感じました。日常パートがとっても素敵でずっと見ていたくなります。 - 悪のスーパーマン(スーパーマン3)
あれだけ爽やかだったスーパーマンが、偽物のクリプトナイトのせいで悪の心が芽生えて変化していく。セリフ、目元の雰囲気、少し乱れた髪型、表情、行動の変化が見どころです。そんなに大きな悪いことはしないところもポイントですね。悪と決別して善に戻るところも必見です。 - 機械に飲まれる社長の妹ベラ(スーパーマン3)
小さい頃に見たのでなかなかのトラウマシーンでしたが、そのビジュアルが不気味すぎて脳裏に焼き付いています。 - 国連で演説するスーパーマン(スーパーマン4)
子供たちの手をとりながら、国連で核廃絶を訴えるシーン。各国の代表とスーパーマンが一緒になって人類の未来を考える一連のシーンで、スーパーマンもまた一人の地球人として共に歩んでいるんだなと思いました。 - クラークのフィットネスシーン(スーパーマン4)
周りとテンポのずれた大柄なクラークのダンスがじわじわきます。 - ラストの演説シーンからのエンディング(スーパーマン4)
クリストファー・リーヴのスーパーマンを見るのがこれで最後になると思うとかなり寂しい気持ちになります。国境のない世界を作ろうと訴えているシーン、今の世界でもそのまま通じる言葉ですね。 - オープニングの宇宙の旅(スーパーマン リターンズ)
オリジナルのテーマソングをリスペクトしてアレンジされた「スーパーマン・リターンズ」のオープニングは必見です。クリプトン星から地球に向けた宇宙の旅、美しい映像とともに流れてくるあのテーマソング、最高にエモいです。 - 飛行機墜落の救助シーン(スーパーマン リターンズ)
宇宙空間に放り出されそうになる飛行機。飛行機に搭乗しているロイスの目に飛び込んできたのは、5年ぶりとなるスーパーマンらしき影!秒単位で繰り広げられる緊迫感のあるシーン。飛行機ということもあって迫力のある展開が続きます。スーパーマンの救助シーンの代表作といってもいいですね! - ラストの宇宙空間への飛行シーン(スーパーマン リターンズ)
ブランドン・ラウス版のスーパーマン全体にいえることですが、クリストファー・リヴへの愛がたくさんつまっていて素晴らしい作品でした。最後の飛行シーンからのエンディングは心地いい余韻が続きます。 - 飛行シーンとバトルシーン(マン・オブ・スティール)
過去2シリーズとは違って、かなり超人よりの作風になったシリーズ。加速、超音波、着地が揃った飛行シーンは圧巻です。バトルシーンも過去のシリーズにはないほど豪快に描かれていて、スーパーマンの圧倒的な力が伝わってきます。
新たなシリーズへ
ジェームズ・ガン監督による新生スーパーマンが2025年に公開されます。ファーストトレイラーも本日、2025年12月20日に公開となりました!
どんな作品になるのか今から楽しみです。脳裏にはどうしてもクリストファー・リーヴが出てきますが、初代を彷彿とさせるフォントテクスチャーになんだかワクワクしてしまいます。トレイラーで流れたアレンジ版のテーマソングはどうなるのか、どんなストーリーなのか、今から公開が待ち遠しいです。
わたしが大好きなスーパーマンについて紹介しました。
新たなシリーズとともに、原点のスーパーマンもぜひ見てみてください。