ダークファンタジーの傑作、ダークソウル

みなさんはお気に入りのゲームはありますか?
ファミコンから始まり、スーパーファミコン、プレイステーションといろんなゲームをやってきましたが、社会人になって始めたダークソウルにどっぷりとはまることになりました。アクション性が高いゲームなので最初は苦手だと感じる人も人も多いかもしれませんが、何度もチャレンジして攻略法が見えてくると実に楽しくなる、沼にはまりやすいゲームです。
ダークソウルシリーズとは
フロム・ソフトウェアが開発したプレイステーション用のダークファンタジーゲームです。達成感の高い高難易度のアクションPPGとして有名です。シリーズ公式サイトでは以下の特徴を謳っています。
- 手ごわい敵やシチュエーション、それらを乗り越えたときの達成感
- シームレスにつながった立体マップと探索の没入感
- 手に汗握る剣戟バトル
- 他のプレイヤーと緩やかにつながる独特のオンラインシステム
- シリーズの象徴、探索時の休息の場「篝火」
シリーズ作品としては3作品で完結しており、全世界でもかなりの売り上げがあります。
※https://vgsales.fandom.com/wiki/Soulsborneのデータ参照
作品 | 発売日 | 累計売上(世界) |
---|---|---|
ダークソウル | 2011年9月22日 DLC同梱版:2012年10月25日 リマスター版:2018年5月24日 | 1,107万本~ |
ダークソウル2 | 2014年3月13日 ハイスペック版:2015年2月5日 | 1,059万本~ |
ダークソウル3 | 2016年3月24日 DLC同梱版:2017年4月20日 | 1,268万本~ |
シリーズ累計 | 3,931万本~ |
シリーズ共通の特徴と魅力
ダークソウルシリーズで私が気に入っている特徴や魅力を、シリーズ共通と作品別で紹介したいと思います。
世界観とフレーバーテキストの魅力
ストーリーはオープニングで設定が出てきますが、ゲーム中では細かくストーリーが語られることはありません。普通にプレイしていると、なんとなく進めていき、出てくる敵を倒してクリアするような感覚になってしまうため、最初は「結局のところどんなゲームなんだっけ?」となる人が多いと思います。
そんな時はアイテムの説明文(フレーバーテキスト)を読んでみてください。武器、防具、消費アイテム、ボスのソウルなど、フレーバーテキストにはいろんな設定が記されています。なんてことはない説明のこともあれば、キャラクターや世界観を掘り下げることもあります。オープニングやNPCのセリフ、アイテムのフレーバーテキストを組み合わせると、世界観の理解がぐっと深まります。キャラクターやボスの背景が分かることもあり、理解と合わせて魅力も増してきます。遊んだことはあるけどあまり読んだことがない人は、ぜひ一度フレーバーテキストをチェックしてみてください。
キャラクリとプレイスタイルによるロールプレイ
ゲームで操作する主人公は顔や体型を自分で作ることができます。キャラクタークリエイト、いわゆるキャラクリですね。男性、女性、有名人や別作品のキャラクターに似せたキャラクリなど、ここでかなりの個性を出すことができます。
またプレイスタイルは多種多様です。騎士、戦士、魔法使い、呪術使いなど、出てくる武器も好きなように使うことができます。だからこそ、キャラクターにコンセプトを設けて、自分だけのロールプレイを楽しむことができます。例えばこんな楽しみ方がありますね。
- ゲームに出てくるNPCやボス(ソラール、オーンスタインなど)
- 職業に合わせた装備や武器、戦い方(騎士、魔法使いなど)
- オリジナルのコンセプト(雪国出身の騎士、炎と氷を使う賢者など)
- 歴史上の人物(織田信長、武蔵坊弁慶など)
- 他ゲーム・アニメのキャラクター(ロックマン、アンパンマンなど)
キャラクリにこだわり、コンセプトを設定してロールプレイを楽しむ。いろんな楽しみ方ができるから、自然と作るキャラクターも増えてしまいがちです。
心地よいキャラクターの操作性
見渡す、歩く、走る、武器を振る、攻撃を避ける。アクションゲームとしては基本的な動きですが、初めてソウルシリーズを遊んだときに「とても動かしやすい」と思ったのが印象に残っています。ダークソウルが発売された2011年当時になりますが、他のゲームだとカメラの操作に範囲がある(バイオハザードなど)、思った方向に動かしづらい(主に洋ゲー)などがあった中で、自分の操作とキャラクターの動きの親和性が非常に高かったことを覚えています。
最終作となるダークソウル3では、ゲームスピードやレスポンスも早くなり、全くストレスがない非常に気持ちのよい操作性に仕上がっています。触っているだけで楽しい、気持ちい、これって非常に大きいポイントだと思います。
キャラクターモーションの見せ方とやSEの重厚感
ソウルシリーズがヒットしたあと、いろんなソウルライクと呼ばれるゲームが発売されましたが、個人的に一番大きく違いを感じるのはキャラクターの動きとアクション時の効果音です。
ソウルシリーズは攻撃、防御、回避といったキャラクターモーションの見せ方が非常に優秀です。軽い武器、重い武器、怯みの動作など、緩急がついていることで動きにしっかりとメリハリがあり、軽さ、重さが丁寧に表現されています。また移動時、回避時、攻撃時、被弾時、防御時などの効果音もアクションに応じた音を鳴らしています。
心地よい操作性にこの2つが合わさることで、キャラクターとしての没入感がより一層深まります。世界観やビジュアルは魅力的なのに、モーションやSEが軽くてもったいないなと思うソウルライクのゲームもかなり多いです。キャラクターモーションとSEへのこだわりはめちゃくちゃ重要だと思います。
作品別:ダークソウル
舞台
ロードラン(滅びゆく世界)
プロローグ
古い時代
世界はまだ分かたれず、霧に覆われ
灰色の岩と大樹と、朽ちぬ古竜ばかりがあった
だが、いつかはじめての火がおこり
火と共に差異がもたらされた
熱と冷たさと、生と死と、そして光と闇と
そして、闇より生まれた幾匹かが
火に惹かれ、王のソウルを見出した
最初の死者、ニト
イザリスの魔女と、混沌の娘たち
太陽の光の王グウィンと、彼の騎士たち
そして、誰も知らぬ小人
それらは王の力を得、古竜に戦いを挑んだ
グウィンの雷が、岩のウロコを貫き
魔女の炎は嵐となり
死の瘴気がニトによって解き放たれた
そして、ウロコのない白竜、シースの裏切りにより、遂に古竜は敗れた
火の時代のはじまりだ
だが、やがて火は消え、暗闇だけが残る
今や、火はまさに消えかけ
人の世には届かず、夜ばかりが続き
人の中に、呪われたダークリングが現れはじめていた…
- 世界観や設定が分かりやすく、またドラマチックである
- NPCやボスに特徴があって魅力的に描かれている
- ボス戦のBGMはどれも印象に残る
- マルチプレイの協力、敵対どちらもスリリングに楽しめる
- シームレスなマップ構造、マップ間の繋がりが秀逸
- 冒険をしている高揚感がある(篝火転送の解放、マップの移り変わりなど)
- システム面で不便なところがある(一度にアイテムを使えない、捧げられない)
- 対人においてバックスタブの吸い込み範囲が広すぎる
- リマスターになってめくりがなくなった
- リマスターになってマルチプレイ時のホストによる白霊へのエスト瓶回復支援がなくなった
全体評価
ゲームの世界観 :
キャラクターの操作性 :
攻略の難易度 :
マルチプレイの遊びやすさ:
システムの利便性 :
作品別:ダークソウル2
舞台
ドラングレイグ(滅びかけた王国)
プロローグ
過去も未来も、そして光すらも――
”闇の刻印”は、それが現れた人間から全てを奪うという
そしてやがて、失くしたことすらも思い出せなくなった者は
ただ魂をむさぼり喰う獣、”亡者”となる
遥か北の地、貴壁の先
失われた国、ドラングレイグ
そこには、人の理を呼び戻す
”ソウル”と呼ばれる力があるという
その身に呪いを受けた者は
朽ち果てた門を潜り、彼の地へと向かう
まるで、光に惹かれる羽虫のように
望もうが望むまいが――
- 武器や防具などの装備が豊富でロールプレイの幅が広い
- 道中も長く、マルチプレイでのパーティー感が楽しめる
- マデューラの雰囲気が旅の拠点らしさが出ている
- 二刀流ができることで組み合わせの幅が広がる
- 篝火の探究者で何度もボスと再戦して遊べる
- システム面の利便性が向上している(アイテムを一度に複数使用可、篝火ワープの解放、武器耐久値の篝火での自動回復など)
- 全体的に操作性に難がある(滑るような移動、距離の短いローリング、ダッシュのスタミナ消費が激しいなど)
- ゲーム体験としての利便性が低下している(致命時、霧抜時の無敵時間がない、エスト瓶の回復が遅いなど)
- 特にMOBのモーションや移動が不自然に感じる
- 攻撃時、被弾時などのモーションが軽い
- BGMの初期設定音量が小さいこともあり、特にボス戦が印象に残りづらい
- マッチング方法がレベルではなくソウルの総取得量になっており遊びづらい
- DLC以外のボスの魅力が少なく、ラスボスの印象も弱い
全体評価
ゲームの世界観 :
キャラクターの操作性 :
攻略の難易度 :
マルチプレイの遊びやすさ:
システムの利便性 :
作品別:ダークソウル3
舞台
ロスリック(火の時代の終焉の地)
プロローグ
そこはロスリック
火を継いだ、薪の王たちの故郷が、流れ着く場所
巡礼者たちは、皆北に向かい
そして、予言の意味を知る
「火は陰り、王たちに玉座なし」
継ぎ火が途絶えるとき、鐘が響き渡り
古い薪の王たちが、棺より呼び起こされるだろう
- 全体的にスピード感が向上し、ローリング性能がよくなったこともあり、操作していてストレスがまったくない
- シリーズ集大成のストーリーとなっており、過去作のオマージュの演出が素晴らしい
- ボス戦の演出や形態変化、モーション変化が工夫されている
- ラスボスのバトル、演出が秀逸(ダークソウルをやっている必要あり)
- グラフィックの作りこみが9年たっても違和感がないくらいバランスが良い
- 協会の槍システムでプレイヤーがボスとしても操作できる
- 強靭システムのバランスがよい(攻撃時、ローリング時に発動)
- 新要素となった戦技も攻略では使う場面があまりない
- 対人において一部武器のバランスが取れていない
全体評価
ゲームの世界観 :
キャラクターの操作性 :
攻略の難易度 :
マルチプレイの遊びやすさ:
システムの利便性 :
ダークソウルが発売されてから14年経ちますが、まだまだ遊んでいる人もいますね。
いつかダークソウルシリーズが何らかの形で復活してくれることを期待しています。